ついにBMWもテスラの充電規格「NACS」に対応すると発表。ロールス・ロイスとミニもこれに追随し、残る大手はVWとステランティス、そしてトヨタ October 24, 2023/カテゴリ: 業界ニュース /作成者: DPC2023/10/19 まさかテスラの充電規格が「標準」になろうとは | この記事のコンテンツ | まさかテスラの充電規格が「標準」になろうとは | BMW、ロールス・ロイス、ミニのEV/PHEVのインフォテイメントシステムには今後、テスラのスーパーチャージャーが表示されることに 現在、NACSはその勢力を拡大中 現在、NACS採用を表明している自動車メーカーは以下の通り あわせて読みたい、NACS関連投稿 こんな記事も読まれています BMW、ロールス・ロイス、ミニのEV/PHEVのインフォテイメントシステムには今後、テスラのスーパーチャージャーが表示されることに さて、ついにBMWも北米にてテスラの充電規格「NACS」を取り入れると発表。 これはグループとしての対応となるため、BMWのほか、ロールス・ロイス、ミニも同様にNACSを採用するということになります。 この北米充電規格(NACS)に対応するのはもちろん北米にて販売される車両のみで、BEVとPHEVを含み、2025年初はじめに納車される車両からNACSコネクターが車両に装備されるため、テスラのスーパーチャージャー・ネットワークを利用することが可能となるわけですね(それまでに納車される車両については、おそらくアダプターにて対応するものと思われる)。 現在、NACSはその勢力を拡大中 このNACS採用の動きはちょっと前までは「予想外」ではあったものの、顧客の利便性を考慮すると理にかなった選択です。 なぜかというと、現在北米だと様々な充電ネットワーク事業者が存在するものの、遅々として充電器の設営が進まず、かつ設置できたとしてもアプリが使いにくかったり、故障していたりという例が多数(それは日本でも同じである)。 しかしながらテスラのスーパーチャージャーに関してはアプリ・充電器ともに信頼性が高く、実際に北米で稼働する充電器の60%がテスラのスーパーチャージャーだと言われます。 こういった状況を考慮すると、いかにテスラが「ライバル」であったとしても、ユーザーエクスペリエンスを考慮するならば「スーパーチャージャーでの充電を可能」とするべきであり、実際のところ多くの自動車メーカーがこの判断を行っていることからも”スーパーチャージャーの有用性”を理解できようというもの。 今回BMWが発表した内容によれば、2025年以降に納車されるBMWグループが製造した車両において、インフォテイメントディスプレイにスーパーチャージャーの位置が表示されるほか、BMW提供のアプリを通じてスーパーチャージャーでの充電を予約でき、さらに支払いもできるようになる、とのこと。 BMWグループは「この契約は、電動化への道を進む当社のお客様のために、充電の選択肢を拡大するという、長年にわたる継続的な取り組みの最新のケースとなります」とコメントしています。 現在、NACS採用を表明している自動車メーカーは以下の通り そしてこちらが現在NACS採用を決定した自動車メーカーの一覧ですが、今のところ大手ではステランティス(クライスラーやフィアット、アルファロメオ、マセラティ、プジョー、シトロエンなど)、そしてフォルクスワーゲングループがNACS対応に言及しておらず、「検討中」だと報じられています。 なお、トヨタ/レクサスについては状況がわからないものの、これらは当面ハイブリッドに注力する可能性が高く、そしてBEVの販売台数を見ても、NACSを取り入れるコストを回収できる可能性は高くはないのかもしれません(よって見送りとなる可能性が大)。 現時点(2023年10月)でNACS対応を表明した自動車メーカー フォード/リンカーン GM(ゼネラルモータース) リビアン ボルボ/ポールスター メルセデス・ベンツ 日産/インフィニティ フィスカー ホンダ/アキュラ ジャガー ヒョンデ キア ジェネシス BMW ロールス・ロイス ミニ ソース:ついにBMWもテスラの充電規格「NACS」に対応すると発表。ロールス・ロイスとミニもこれに追随し、残る大手はVWとステランティス、そしてトヨタ – Life in the FAST LANE. (intensive911.com)