トヨタはテスラの一歩先行っている、電動化の品ぞろえ-豊田社長
2020年11月6日
トヨタ自動車はテスラの一歩先を行っている。トヨタ自動車の豊田章男社長は6日の決算会見で電気自動車(EV)専業で、株式時価総額で世界最大の自動車メーカーに成長した米テスラについてこのように述べた。
豊田社長は同日開いた決算会見で、時価総額が4000億ドル(約41兆円)となり急成長しているテスラについて株式時価総額では負けているほか、EVや自動車のソフトウエアのアップデートでも収益を上げるビジネスモデルで「われわれにとっても非常に学べる点が多々ある」とした上で、トヨタも先端技術への先行投資は進めており、「株式市場でも認められているのではないか」と述べた。
その上で、トヨタにあってテスラにないものは1億台を超える保有台数に代表される「リアルの世界」だと表現。テスラのビジネスを飲食業に例えて、キッチンやシェフもない中でレシピをトレードし、それが世界の料理のスタンダードになると評価されていると表現。
また、豊田社長は1月に発表した、静岡県裾野市で計画する実験都市「Woven City(ウーブン・シティ)」を2021年2月23日に着工する予定であると明らかにした。自動運転などの先端技術を導入・検証する同都市には約360人が住むと述べた。
高齢者と子育て世代、発明家がウーブン・シティの住人になるとし、「一緒に住まわせることで、そこでのいろんな社会課題に向けた発明を非常にタイムリーに起こさせていきたい」と語った。発明家には「一定の期間を設け、その間に成果が出なければ次の方に変わっていただく」仕組みを考えているという。
ソース:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-06/QJD0K7DWX2PS01