三井金属が初期量産工場を新設、「全固体電池向け電解質」の特徴
2024年09月26日
三井金属は24日、全固体電池向け硫化物系固体電解質「A―SOLiD」の初期量産工場を新設すると発表した。総合研究所(埼玉県上尾市)の敷地内に新棟を建設し、2027年の稼働開始を予定する。投資額や初期量産工場の生産能力は非公表。同社は現在稼働中の量産試験棟と合わせ、世界最大規模の固体電解質の生産能力を備えると見込む。
同社の一部顧客で、27年ごろに全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の初期市場導入が計画されている。同社の固体電解質が電池特性を左右する主要材料として採用される見通しが高まってきたことを踏まえ、高効率な生産方式を採用しながら、生産能力の確保と革新的生産プロセスの開発を目的に初期量産工場を新設する。
A―SOLiDは、有機電解液と同等水準の高いリチウムイオン伝導性を有し、電気化学的にも安定した「アルジロダイト型硫化物固体電解質」であることが特徴。
同社は19年に固体電解質の量産試験用設備を埼玉県上尾地区に導入して以降、2度生産能力の増強を決定している
ソース:三井金属が初期量産工場を新設、「全固体電池向け電解質」の特徴|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 (newswitch.jp)